薫ちゃんの徒然囲碁日記

囲碁に少しでも興味を持ってくれた方が、より囲碁を楽しめるような豆知識を紹介していきます。

第43話「本を読んで強くなろう!」の巻

薫ちゃん「えへへ、先生、これ見てください。」


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石野先生「おっ、『月刊碁ワールド』じゃない。薫ちゃん、買ったんだ。」

薫ちゃん「はい、もう囲碁のルールは自信がついたので、これからは本を読んで勉強しようと思って。」

石野先生「う〜ん、素晴らしい心がけだよ。囲碁の勉強方法は、主に『1.解説書を読む。』『2.プロの碁を並べる。』『3.詰碁を解く。』の3つと言われていてね。そのすべてを実践できる『碁ワールド』は、ぜひ毎月読んでほしいところだ。」

薫ちゃん「はい、これから頑張ります。」

石野先生「昔はもっと色々な囲碁雑誌があったんだけどね、どんどん廃刊になって、今は『碁ワールド』だけになっちゃったんだよ。」

薫ちゃん「そうなんだ・・・残念ですね。」

石野先生「まあ、その分『碁ワールド』の内容が濃くなっているはずだから、しっかり勉強してよ。」

薫ちゃん「はいっ!ところで先生、雑誌以外にも、本を読んで勉強したいんですけど、おすすめの本はありませんか?」

石野先生「そうだね、薫ちゃんくらいの初心者・初級者の頃には、石倉昇(いしくらのぼる)先生の本がおすすめかな。」

薫ちゃん「私、AIのこととか勉強したいんですけど・・・」

石野先生「AIねぇ、止めはしないんだけど・・・囲碁って、数学と似ているところがあってね。」

薫ちゃん「数学・・・嫌な響きですね(笑)」

石野先生「今の薫ちゃんの実力は、数学の世界でいえば、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則計算ができるようになった小学生のようなものなんだ。」

薫ちゃん「小学生ですか、ずいぶん若返っちゃった。」

石野先生「今の状態でAIの勉強をしようとするのは、小学生が相対性理論に挑戦するようなものかな。」

薫ちゃん「相対性理論!私かなり、無謀な挑戦をしようとしてたんですね。」

石野先生「もちろん、難しい本を読むことも無駄にはならないだろうけれど、上達という意味では実力にあったものを選ばないとね。」

薫ちゃん「じゃあ、石倉先生のおすすめの本はありますか?」

石野先生「この本なんてどうだろう。」


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薫ちゃん「『入門その後の・・・』なんて、今の私にぴったりですね。」

石野先生「石倉先生は、アマチュアからプロ試験に挑戦した異色の経歴の持ち主でね。だから、アマチュアの指導には定評があるよ。」

薫ちゃん「そうなんですね。」

石野先生「東京大学を卒業して大手銀行に勤めていたんだけれど、プロ棋士になる夢を諦めきれずに、銀行を辞めてプロ試験を受験したんだって。」

薫ちゃん「えっ、東大ですか!?しかも、銀行辞めてからプロ試験を受験するなんて、そこでプロになれなかったらどうするつもりだったんでしょう?」

石野先生「どうなんだろうね(笑)まあ、それだけ囲碁への情熱があったってことだよ。だからこそ、普及にも力を入れているんじゃないかな。」

薫ちゃん「分かりました。私、早速この本読んでみます。」

石野先生「うん、読み終わったら教えてよ。他にも、おすすめの本がたくさんあるから。」

薫ちゃん「は〜い。」