薫ちゃんの徒然囲碁日記

囲碁に少しでも興味を持ってくれた方が、より囲碁を楽しめるような豆知識を紹介していきます。

第6話「囲碁が打てるようになるには?」の巻

薫ちゃん「じゃあ先生、早速囲碁のルールを教えてください。」

石野先生「よしっ、始めようか。最初にいっておくけれど、僕自身がルールを教えるつもりはないからね(笑)」

薫ちゃん「えっ!?ルールを教えてくれなきゃ、碁が打てないじゃないですか。」

石野先生「確かに、昔は囲碁を覚えようと思ったら、誰かに教えてもらうしかなかったんだ。本を読んだだけで打てるようになるのは、ごく一部の、才能に溢れた人だけだろうからね。」

薫ちゃん「え〜、手抜きだぁ。」

石野先生「まあ、全くルールを知らないんじゃあ今からの説明も頭に入らないだろうから、まずはこの『りをじとごあんの囲碁入門漫画』を読んでみてもらえるかな。僕が知る限り、最もシンプルで分かりやすい入門書だよ。内容はわからなくてもいいから、気楽な気持ちで読んでみて。」

p.booklog.jp

薫ちゃん「・・・ふぅ。」

石野先生「読み終わったかい?」

薫ちゃん「はい、結構面白かったです。」

石野先生「どう、囲碁が打てそうかい?」

薫ちゃん「ルールはわかったような気がするんですが、実際に打ってみろと言われると正直イメージが湧きません。」

石野先生「うん、それが普通だと思うよ。そこで囲碁に挫折してしまうというのが、よくあるパターン。」

薫ちゃん「だから、先生が教えてくれるんじゃないんですか?」

石野先生「僕が教えてもいいんだけれど、そうすると薫ちゃん、僕がいるときしか囲碁の勉強ができなくなっちゃうよね。」

薫ちゃん「確かに・・・」

石野先生「だから、僕が教えるのは、これからどうやって囲碁の勉強をやっていけばいいかという方法論なんだ。」

薫ちゃん「つまり、先生の言うとおりに勉強していけば、囲碁が打てるようになるってことですね。」

石野先生「そうそう。今はインターネットが発達しているから、囲碁を覚えるためのコンテンツもたくさん準備されているんだ。その中から、自分にあったものを選べばいいんだよ。」

薫ちゃん「じゃあ、ルールも何もわからない私のような人は、何から始めればいいですか?」

石野先生「そこなんだけどね、僕はいきなり囲碁のルールから入るよりも、まず『純碁(じゅんご)』から始めてみるのがいいんじゃないかと思っているんだ。」

薫ちゃん「『純碁』ですか?」

石野先生「そう、純碁。純粋な碁ってことだね。純粋というよりも、原始的なっていった方がわかりやすいのかな?」

薫ちゃん「原始的な・・・何か見下されてるみたいで、やな感じ・・・」

石野先生「あ、やっぱり『純粋な』の方にしよう(笑)薫ちゃん、囲碁の入門書を読んでみて、どこが一番難しいと思った?」

薫ちゃん「そうですねぇ、『陣地』っていわれてもどこまでが自分の陣地なのかがよくわからなかったし、最後はどうなったら終わりなんだろうとも思いました。」

石野先生「・・・」

薫ちゃん「どうしたんですか、先生?」

石野先生「いやいやビックリ、薫ちゃん絶対に囲碁の才能があるよ。今いった、陣地と終わり方の2つは、囲碁を難しくしている2大要素といってもいいんだ。あの入門書を読んだだけで、もう囲碁の本質を理解しているなんて、将来が楽しみだよ。」

薫ちゃん「そんなこといって、私をやる気にさせようとしているだけでしょ?」

石野先生「ギクッ(汗)とっ、とにかく、純碁っていうのは、この陣地の考え方と終わり方が初心者でも分かりやすいように囲碁のルールをちょこっとだけ変えたゲームなんだ。」

薫ちゃん「な~んだ、囲碁じゃないんですね。」

石野先生「分かりやすいからって、馬鹿にしちゃいけないね。ルールがわかりやすい分ちょっと面倒な部分はあるんだけれど、打つ手や勝敗の結果は囲碁とほとんど変わらないんだ。もちろん、囲碁を知っている人とだって、ルールを覚えてもらえれば、純碁でガチに対戦することもできるよ。」

薫ちゃん「じゃあ、純碁を覚えれば、先生とも対戦できるんですね?」

石野先生「もちろん!」

薫ちゃん「よ~し、じゃあさっそく純碁を教えてください。」

石野先生「純碁は、最近入門用のルールとして注目されていてね。ちゃんと公式サイトがあるんだよ。」

jungo.go-en.com

薫ちゃん「すごい!本格的ですね。YouTubeの解説動画もあるんだ!」

石野先生「サイトに載っているレポートでは、幼稚園の子供たちが10分で碁が打てるようになったって書いてあるから、薫ちゃんも負けないようにね。」

薫ちゃん「頑張るぞ~!」

石野先生「ルールを覚えたら、実際にコンピュータと対戦してみるといいよ。純碁の公式サイトでは対戦用のアプリが紹介されているけれど、「囲碁ブラウザゲーム COSUMI」というサイトの「純碁」のほうがデバイスを選ばなくてお手軽かな。」

薫ちゃん「はい、やってみます。私が打てるようになったら、対決しましょうね!」

石野先生「うん、楽しみにしているよ。」