薫ちゃんの徒然囲碁日記

囲碁に少しでも興味を持ってくれた方が、より囲碁を楽しめるような豆知識を紹介していきます。

第11話「ペア碁って何ですか?」の巻

石野先生「薫ちゃん、今日からいよいよ十段戦の挑戦手合が始まるよ。」

薫ちゃん「十段戦って、この前教えてもらった7大タイトルの一つですよね。」

石野先生「そうそう。今回は、村川大介(むらかわだいすけ)十段に、芝野虎丸名人が挑戦するんだ。」

薫ちゃん「ここでも芝野さんが登場するんだ。絶好調なんですね。」

石野先生「でも、挑戦を受ける村川先生も、先日ペア碁選手権で優勝したばかり。調子は悪くないはずだよ。」

薫ちゃん「ペア碁・・・って、何ですか?」

石野先生「そっか、薫ちゃんは知らないよね。ペア碁っていうのはね、男女1人ずつのペア同士が対局する対戦方式のことなんだ。ちゃんと協会もあってね、結構人気なんだよ。」

薫ちゃん「ペアになって・・・ってことは、お互いに相談しながら打つんですか?」

石野先生「いや、男女が1手づつ交互に打つんだよ。お互い、相談してはいけないんだ。」

薫ちゃん「相談できないなんて、ものすごく緊張しちゃいますよね。」

石野先生「だろうね。だから、お互いの連携というか、チームワークが大切になってくるんだ。パートナーが考えていることを汲み取って、自分の着手を決めないといけないからね。」

薫ちゃん「先生もやったことがあるんですか、ペア碁?」

石野先生「・・・」

薫ちゃん「あれっ、どうしてんですか、急に涙目になって。」

石野先生「薫ちゃん、ペア碁は男女でペアになるっていったよね。」

薫ちゃん「はい、それが何か・・・あ、まさか先生、ペアになってくれる女性がいないんじゃぁ・・・」

石野先生「薫ちゃん、分かってて聞いてるでしょ(泣)でもね、パートナーがいないのは、僕だけじゃないんだよ。そもそも囲碁をやっている人は、圧倒的に男性が多い。だから、ペア碁に出たくても出られない男性は、僕だけじゃない、世の中にたくさんいるんだ!」

薫ちゃん「そんなに熱くならなくても(笑)じゃあ先生、私が囲碁打てるようになったら、一緒にペア碁やってあげますよ。」

石野先生「えっ、ホント?」

薫ちゃん「はい、約束します。」

石野先生「よしっ、じゃあ薫ちゃん、早速今日から始めよう。とっとと勉強を終わらせて、寝るまで囲碁の特訓だ!」

薫ちゃん「きゃ〜、こんなに効果があるなんて、先生よっぽどペア碁に飢えていたんですね。」

石野先生「ゴチャゴチャ言わずに、さあ勉強始めるよ。」

薫ちゃん「は〜い(笑)」