薫ちゃんの徒然囲碁日記

囲碁に少しでも興味を持ってくれた方が、より囲碁を楽しめるような豆知識を紹介していきます。

第57話「囲碁でミルクボーイさんのネタをやってみた」の巻

薫ちゃん「先生、ずいぶんとご無沙汰でしたね。」

石野先生「薫ちゃん、久しぶり。元気だった?」

薫ちゃん「久しぶりどころか、何でもこのブログの更新は256日ぶりらしいですよ。」

石野先生「256日ぶりかぁ・・・キリがいい数字だね(笑)」

薫ちゃん「意味不明・・・」

石野先生「まあまあ。ところで、僕に相談したいことがあるって言ってたけど、どうしたの?」

薫ちゃん「はい、実は私のお母さんが、自分が大好きなゲームの名前を忘れたらしくて困っているんです。」

石野先生「へえ、大好きなゲームの名前をねぇ・・・って、どうなってるのそれは。お母さん、大丈夫なの?」

薫ちゃん「思い出そうとしても、思い出せないそうなんですよ。昔から、物忘れの激しい人だったから。」

石野先生「それじゃあ僕が、お母さんが好きなゲームの名前を一緒に考えてあげるから、どんな特徴を言ってたか教えてよ。」

薫ちゃん「はい。なんでも、黒と白の石を交互に置いて、囲った陣地の広さを競うゲームなんだそうです。」

石野先生「いやいや薫ちゃん、僕をからかってるの?黒と白の石で陣地を競うって、それは囲碁のことだよ。薫ちゃんならすぐに分かるでしょ。囲碁で決まり!」

薫ちゃん「う~ん・・・」

石野先生「う~んじゃないよ、その特徴は間違いなく囲碁!すぐに分かって、良かったじゃない。それにしても、薫ちゃんのお母さんも囲碁が好きだったなんて、知らなかったよ。」

薫ちゃん「私も最初は、囲碁だと思ったんですけどね、お母さん言うには、そのゲームは女性や子供に大人気らしいんですよ。」

石野先生「女性や子供に大人気・・・じゃあ、囲碁じゃないのかも。一般の人にとっては、囲碁といえば、おじいちゃんがやってるイメージだもんなぁ(笑)囲碁といえばおじいちゃん、おじいちゃんといえば囲碁と相場が決まってるからね。」

薫ちゃん「そうですよね。」

石野先生「そうですよねって・・・囲碁じゃないとすると、お母さん、他に何か特徴を言ってなかった?」

薫ちゃん「お母さんが言うには、昔少年ジャンプでそのゲームを題材にしたマンガが連載されていて、ゲームが得意な幽霊が登場していたらしいんですよ。」

石野先生「少年ジャンプで、ゲームが得意な幽霊って、それは間違いなく囲碁だって。そのマンガは『ヒカルの碁』で、囲碁が得意な幽霊は藤原佐為(ふじわらのさい)のことだから。絶対に囲碁、それ以外考えられない。」

薫ちゃん「そうですよね。」

石野先生「そうだよ、間違いなし。」

薫ちゃん「私もそう思ったんですけどね、お母さんが言うには、そのマンガでは、登場人物が必殺技の名前を叫びながらプレーするらしいんですよ。」

石野先生「ほ~、登場人物が必殺技の名前を・・・って、それじゃあ、囲碁じゃないなぁ。囲碁を打つときには、基本的にみんな黙ってるからね。まぁ、たまに大声でボヤく人もいるけれど・・・」

薫ちゃん「そうでしょう。」

石野先生「囲碁を打つ人が、『三連星ェェェ!』とか『一間トビィィィ!』とか叫んでいたら、おかしいものね。」

薫ちゃん「それはそれで、面白そうですけど(笑)」

石野先生「増々分からなくなったよ。他に、何か特徴を言ってなかった?」

薫ちゃん「お母さんが言うには、そのゲームの第一人者は、全てのタイトルを2度も総なめにして、国民栄誉賞を受賞したらしいんですよ。」

石野先生「それで分かった、間違いなく囲碁囲碁界には、井山裕太さんというすごい人がいてね、お母さんの言うとおり7つのタイトル全てを2度も独占して、将棋の羽生さんと一緒に国民栄誉賞を受賞したんだ。」

薫ちゃん「それくらい、私も知ってますよ。」

石野先生「じゃあ、迷うことないじゃない。もう、囲碁で間違いないよ。」

薫ちゃん「ところがね、お母さんが言うには、その人はため息が出るほどのイケメンで、女性ファンからキャアキャア言われているらしいんですよ。」

石野先生「ため息が出るほどのイケメン・・・じゃあ、囲碁じゃないねぇ、残念だけど。井山さんは、『優しそう』とか『良い人そう』と言われることはあっても、『イケメン』の形容詞は似合わなそうだもんね。」

薫ちゃん「そうですか?私はカッコいいと思いますけど。」

石野先生「・・・これ以上言ってると囲碁ファンから怒られちゃうから、これくらいにして、他に何か特徴を言ってなかった?」

薫ちゃん「いやいや、言ってるのは先生だけですから、私を巻き込まないでください。お母さんが言うには、最近小学生の女の子が、史上最年少でそのゲームのプロになったみたいなんですよ。」

石野先生「小学生でプロ・・・今度こそ間違いない、囲碁のことだよ。2年ほど前に仲邑菫(なかむらすみれ)ちゃんが、何と10歳でプロ棋士になったのは、薫ちゃんも覚えているよね?」

薫ちゃん「ですよね。だから私も、囲碁で間違いないって思ったんですけど・・・」

石野先生「まだ何かあるの?」

薫ちゃん「はい、お母さんが言うには、その女の子はちょっとワルぶった感じが同世代の女の子にウケけて、皆がそのファッションを真似しているそうなんですよ。」

石野先生「・・・じゃあ、囲碁じゃないね・・・」

薫ちゃん「ですよね。」

石野先生「菫ちゃんを見て『ワルぶってる』なんて思う人は、この世にいないでしょ。菫ちゃんは、囲碁界の宝!ワルだなんてとんでもないっ!菫ちゃん、頑張れ!!!」

薫ちゃん「先生、熱くなりすぎですよ。」

石野先生「ハアハア・・・ごめん、もう僕ではわからないよ。っていうか、そんなゲームが本当に存在するのかな。」

薫ちゃん「そういえば、お母さんが言うには、そのゲームは、囲碁ではないそうなんですよ。」

石野先生「囲碁ではない・・・って、それを早く言ってよ!今までの僕らの会話は、何だったの!?」

薫ちゃん「先生の表情がコロコロ変わるのが面白くて、ついつい遊んじゃいました(笑)」

石野先生「『遊んじゃいました』じゃないから・・・結局、お母さんの好きなゲームって、何なんだろうね。」

薫ちゃん「お父さんが言うには、それって『ポケモンGO』じゃないかって。」

石野先生「そんなわけないでしょっ、もういいよ!」

石野・薫「どうも、ありがとうございました~~~」